Drifter

 どんな企業も「生き残る」ために新たな手を打ちます。ただ、問題は「生き残る」とはどういうことかということです。資本家の目から見れば、同じ資本の下にある事業の連続対が継続すればいいわけで、極端なことをいうと商品も入れ替わり、人的構成も入れ替わり、名前も変わっても構わないということになります。けれども、小生の見る限り、日本の家電メーカーはこういう割り切りを持っていない。その結果として、商品も変えず、人的構成も変えず、名前(ブランド)も変えずに頑張りたいと思っているようです。その結果として、戦略の自由度が低くなります。だからアップルのような戦略には曲がれないのです。アップル型戦略をとるには人的構成も変えなくてはならないし、商品レイヤーも変えなくてはならない(その内数として既存工場の放棄=レイオフという鬼門にもぶち当たりかねない)し、ブランドだって変えなくてはならないかもしれない(ブランド無しでやってきた経験はないでしょうし)。
 もちろん、これはちょっと言い過ぎで、大胆な戦略の転換をしようとする人もいます。
 こういう方々の貴重な試みは、しかし、本体を温存しつつ行われるので「新規事業」となります。そして、会社の資源も充分に配分されず、さらに他の事業との「絡み」で様々な縛りを科せられ、オマケにその人達は、その新しい変革で、既存の会社全体を救うような未来を約束することを迫られるわけです。まあ、(かなり嘘をつかないとw)あり得ないです。
 小生の感ずるところ、日本の家電メーカーは、新しいアクションには経営側の管理が極めて厳しい。それでいて、従来路線を続けるという判断には、圧倒的に甘い。