サービスの発想としてはGmailに近い。メールを整理せずにため込み、必要な情報は検索機能とフィルタリングで取り出す。Simpleのユーザーも、ただ入金し、そこから支払うだけ。資産管理は、検索機能と分類機能におまかせなのだ。
SimpleのアカウントのWebページのインタフェースはトランザクションが並ぶ簡素なものだが、カードでの買い物や、月々の支払いなどすべてのトランザクションがSimple上で自動的に分類され、インデックス化されたデータを強力な検索機能を使って様々な角度からすばやく絞り込める。自然言語での検索も可能。例えば先々月に行ったレストランの名前が思い出せなければ、「今年の10月にサンフランシスコで行ったレストラン」と検索すれば、瞬く間に結果が返ってくる。
自動分類を基に予算管理を手軽にする機能も備える。ユーザーの入金・支出の動向データからSimpleが自動的に予算を組み立てるので、あとはユーザーがそれを微調整するだけ。個々の目標に応じた、その時その時の預金のゆとりを把握できるようになる。アカウントのページの最も目立つところには、残高ではなく、入金・支出動向データを基にしたSafe-to-Spend(毎月の支払いや、通常使う金額を残高から差し引いた、その時に使っても安全な金額)が表示される。
オンラインバンクで実際の店舗がないのがネックになるが、Simpleが提携している銀行から手数料無しで入金することが可能。小切手なら、スマートフォン用のアプリで撮影するだけで入金できる。口座保有者にはVISAのデビットカードが提供され、また全米40,000カ所以上のATMを利用できる。逆に店舗を持たないからこそ、Simpleは手数料・サービス料に頼ることなく、運営コストを金利差益とVISAデビットカードから分配される収益だけでまかなえるのだ。